研究プロジェクト
龍谷大学・食農研・研究プロジェクト・183500
研究課題 2018-2019
植物間コミュニケーションの農業への応用
Applications of plant-plant communication in agriculture
研究代表
塩尻 かおり (シオジリ カオリ) MORE
農学部 植物生命科学科 講師 化学生態学
共同研究者
高林 純示 京都大学・教授 化学生態学
傷を受けた植物が放出する匂いが、隣接する健全植物の防衛形質を誘導する「植物間コミュニケーション」という現象を、農業技術に応用させることを目的とする。申請者らは、ダイズが生育初期にセイタカアワダチソウを刈り取った匂いを受容すると、ダイズのその後の耐虫性を向上させること。さらに、種子(次世代)の機能性二次代謝物質(イソフラボン)量が増えることを明らかにした。植物間コミュニケーションは、匂い源によって受容した植物の反応が異なることも報告されている。そこで、匂い源(雑草)と作物の組合せとして、もっとも効果的な[①耐虫性②収穫物として]組合せを探索すると同時に、その匂い成分を解明し、農業技術に発展させたい。