研究プロジェクト
龍谷大学・食農研・研究プロジェクト・20112101
研究課題 2020-2021
コムギNAM集団を用いた大規模eQTL解析
Large scale expression QTL analysis of wheat NAM populations
研究代表
永野 惇 (ナガノ アツシ) MORE
農学部 植物生命科学科 准教授 情報生物学
共同研究者
野村 康之 食と農の総合研究 所・博士研究員 雑草学
竹中 祥太朗 龍谷大学農学部・講師 遺伝学
那須田 周平 京都大学農学研究科・教授 遺伝学
コムギは広く栽培され、世界で消費されるカロリーの約2割を占める主要な穀物であるものの、6倍体の巨大なゲノムを持つため、コムギのゲノムワイドな遺伝子型判別、発現解析には、いまだ技術的・費用的な困難がある。本研究では、応募者が開発した低コスト・多検体RNA-Seqを日本で整備が進められているコムギNAM集団(Nested Association Mapping Population)に適用し、それらのゲノムワイドSNPデータ、トランスクリプトームデータを同時に取得することで、大規模eQTL解析(expression QTL)を行う。その結果得られる、遺伝子発現多型を制御するゲノム配列多型の網羅的な情報は、コムギのゲノム育種を加速する重要な基盤となる。