研究プロジェクト
龍谷大学・食農研・研究プロジェクト・20132103
研究課題 2020-2021
琵琶湖水草の有機肥料としての評価とその普及
The evaluation of Lake Biwa’s aquatic weeds as organic fertilizers and the spread of its use.
研究代表
玉井 鉄宗 (タマイ テッシュウ) MORE
農学部 資源生物科学科 講師 植物栄養学
共同研究者
吉村 大輔 龍谷大学農学部資源生物科学科・農場専門技術助手 土壌学
山口 道利 龍谷大学農学部食料農業システム学科・准教授 農業経済学
脇田 健一 龍谷大学社会学部・教授 環境社会学
琵琶湖に繁茂する水草は、かつて貴重な肥料として盛んに利用されていたが、化学肥料の普及に伴い、現在では環境保全や産業発展を妨げる厄介者として扱われることが多い。琵琶湖を中心とした物質循環型の持続可能な社会を実現するためには、この水草を有機肥料として有効に活用できることが要となると考えられる。そこで本研究では、水草の有機肥料としての能力を自然科学的手法により正確に評価し、その普及に向けた取り組みを、社会科学的手法により生産農家レベル(大きな循環)と市民レベル(小さな循環)において実施する。そしてこれらの異分野の研究成果を統合することによって、生産者、流通業者、消費者が共に利益を享受し、琵琶湖周辺の環境と農業の保全につながる研究を、行政と協力しながら行う。