2023年3月24日から26日まで、龍谷大学瀬田キャンパスにて開催された日本雑草学会第62回大会にて、博士研究員野村康之氏が、「2023年度日本雑草学会賞奨励賞」を受賞しました。
https://wssj.jp/about/award.html
奨励賞は、「雑草科学の発展と雑草の制御および利用技術に関する研究・技術の面で優れた萌芽的成果をあげ,さらに将来の発展を期待し得るもの」に与えられます。2023年度の学会賞には野村氏のほか、業績賞として京都大学の研究者1名、同じく奨励賞として農研機構の研究者1名が受賞されました。
野村氏のコメント:
【業績名】「チガヤの生態型間F1雑種の開花期シフトと集団遺伝構造」
本業績では、イネ科多年生雑草のチガヤを研究材料とし、チガヤに含まれる生態の異なる2つのタイプ(2生態型)の遺伝的分化を明らかにしてきました。さらに、この2生態型はともに春に開花する一方、これら2生態型の雑種は秋に開花し、両親と雑種が交配する可能性が極めて低いことを明らかにしました。
今後も、チガヤなどの身近な雑草をテーマとした、生き物の生きざまを明らかにするような研究を展開することを目指していこうと思っています。